放浪者の平日

アクセスカウンタ

zoom RSS ブラボー三宅島【最終回】三宅島脱出作戦

<<   作成日時 : 2014/08/22 06:09   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 5 / トラックバック 1 / コメント 4

我が家が三宅島に上陸した頃、、、、
台風11号は、まだ沖縄南方を匍匐(ほふく)前進状態でした。
ソレが8/10(日)頃に本州上陸の気配となり、、、
そりゃ我が家が東海汽船・橘丸で帰る日ですよ、アブナすぎる!
そんな訳で、、、
前倒しして8/9(土)の船に予約変更し、ソレで帰る事にしたんです。
それは、8/7(木)の朝の段階での判断でした。。。
画像

島を離れる前日の8/8日(金)の夕方。
集落内に、防災放送が鳴り響きました。
「本日、東京発の橘丸は欠航となります」
な、何ですとぉ?
橘丸は夜の22:30に東京・竹芝を出航し、三宅島には早朝5時に到着するんです。
そのまま御蔵島経由で八丈島に向かい、、、
ソコから折り返して再び御蔵島を経由、そして三宅島発13:35の東京行きとなる訳ですね。
なので、、、8/8(金)に出航しないという事は、、、
当然ながら8/9(土)の東京行きも自動的に欠航がキマリですよ。
なにしろ、船が来ていないんですから。。。
ああ、我が家が予約した帰り便が消滅してしまいました。。

いえいえ、ソレだけでは済みませんですって。
8/9(土)がダメな位なら、台風接近の8/10(日)の船が出る訳が無く、、、
結果として、8/11(月)の帰り便も欠航が決まったようなモノですって。
どうしましょ。8/11(月)からはシゴトですよ! シゴト!
すかさず、新中央航空にデンワするカミさん。
飛行機で帰る計画を画策した訳ですね。
「空きがあるのは、8/10(日)の最終便だけですって」
そ、それでイキましょう。どうせ当初の予定は8/10(日)帰りだったんですから。
ただし船賃との差額は大きく、、、、トホホホホホのホ。

「残念だったね。明日は、どうにか三宅着発で出るかと思ったのに。。」
宿の主人もレンタカー屋のオバチャンも、、、島の人は同じ予想をしていた模様です。
着発とは、、
朝の5時に三宅島に到着した時点で、御蔵島や八丈島への接岸がムリと判断された場合、、、
あるいは、御蔵島や八丈島に寄っていては、東京に戻るのが困難になりそうな場合、、、
船は時間を繰り上げて三宅島を6時に出港し、そのまま東京に戻ってしまう。
そのような状況を三宅着発と言うそうです。
画像

開き直って9日は観光で過ごし、、、いよいよ10日の朝を迎えました。
台風11号は四国に迫るイキオイ。果たして飛行機は飛ぶのでしょうか。
我が家が乗るのは最終便、17:00発。
その時刻には、台風は中国地方を横切って、日本海に抜けてしまっているハズです。
第一便(10:30発)・・・・飛んだ!
第二便(12:30発)・・・・欠航。。。
第三便(15:00発)・・・・条件付きフライト
この路線はプロペラ機(ドルニエ228)による有視界飛行ですから、フツーの雨程度では平気ながら、、、
あまりにもソレが激しいと欠航してしまうんです。

天気予報の雨雲の分布を見ると、、
三宅島はなんとも無いながら、本土側の調布飛行場界隈が激雨の様相。。
もし条件付きで飛んで、調布に降りられない場合の行く末は、、、、
カミさんがデンワで確認したところ、、、
三宅島に戻るか、大島、新島、、、茨城県の龍ヶ崎、、、なんぢゃそりゃ!
でも、龍ヶ崎なら御の字ですって。陸続きですもの。
で、我らが第四便(17:00発・最終便)は、、、、欠航。。。
がぁぁぁぁぁん。
どうやら、我らが飛行機は調布から飛び立てなかった模様です。。

これで8/11(月)のズル休みは確定しました。
でも、、、ヘタしたら8/12(火)にズレ込む恐れも。。。
8/11(月)は橘丸の欠航は確定していて、飛行機全便満席なんですもの。
いちおうキャンセル待ちを申し込んだものの、、、、なんと1便あたり20人ものキャン待ちがいるんです。
旅客定員19人の機体ですから、、、予約客全員がキャンセルしたってダメぢゃん。。。
レンタカー屋のオバチャンからの
「キャンセル待ちはデンワだけぢゃダメ! 空港に行って並んだもの勝ちよ!」
そんなアドバイスに従い、、、朝から詰める事にいたしましょう。。

その夜。。。
我らが民宿に、主人の友達の漁師さんが訪ねてきました。
漁師さん持参の琉球焼酎・残波を皆でアオリながら、語らっていると、、、、
その漁師さんが、意外な、そしてスバラしい提案をしてくれたのです。
「明日、そんなに帰りたいか?」
「え、ええ。出来れば」
「よぉし! 判った! 明日、オレが式根島まで漁船で送ってやる!」
「ホ、ホントっすか??」
式根島からは東京行きの高速ジェット船が1日3本も出ていますから、(お盆前後の場合)
船便の欠航が確定している三宅島に残るよりも格段に帰れる可能性が上昇しますよ。
もしジェット便が欠航しても、8/12(火)の選択肢は大いに増えますし。
モンダイは、、、、天気予報によれば8/11の三宅界隈の波予想は6m。。
「ダイジョブダイジョブ! 気象庁はオオゲサなんだ!」
式根島までは2時間ほどだそうです。コドモ達が酔うのが心配ですが。
「何なら下田でも熱海でも送ってやるぞ! カネ? そんなモノ、いらねぇ!」
船長、、、だいぶ酔っ払ってますが、、そのオコトバ、信じちゃってイイですよね?
もちろん、タダで乗せてもらうツモリはありません。
人の道はワキマエております。
画像

運命の8/11(月)の朝。
宿の窓から眺める海は、、、相変わらずザッパンザッパンとしていました。
宿の主人に、コレで式根島に渡れそうなのか聞いてみた所、、、
「ムツカシいね」
なる答えが返ってきました。
「そりゃ漁船ならば出ようと思えば出られるけれど、、、ヘタしたら命がけだよ。やめときなよ。」
との事でした。
式根島への送迎を辞退すべく、昨夜の漁師さんにデンワすると
「ああ、こりゃムリだ」
さ、さいですよね。。。
と言う訳で、、、、
ご赦免舟を待たずしての漁船による島抜け作戦は頓挫し、、、、
結局、飛行機キャン待ち勝負に戻ったのでした。

三宅島空港のターミナルに到着し、長いながぁい(であろう)キャン待ちが始まりました。
新中央航空のルールは、、
予約客は、フライト30分前までに手続きを完了しなければなりません。
ソレを過ぎても手続きが行われなかった席が、、我らがキャン待ち客に回ってくる訳ですね。
第一便のフライト30分前である10時を過ぎ、、、、
カウンターでは、係員が何やらリストのようなモノに目をやりました。
いよいよ、キャン待ち客のご指名が行われる訳ですね。
ま、まあ、この便は最初っから期待していません。様子見みたいなモノですよ。
なにしろキャン待ち客は、1便あたり20人超。
同時に2つの便のキャン待ちが可能なルールですから、、、、
第一便に乗れた客は、第二便のキャン待ちの列からはハズレてくれる事になりますし。
でも、、、ターミナルは明らかに(定員の)19人を越える客でゴッタがえし、、、
ヘタしたら、一人も乗れなかったりして。。。

「キャンセル待ちの○×さぁぁぁん!」
おっと、いきなり我が家の名前が呼ばれました!
「4名様はムリですが、2名様ならご搭乗頂けますが」
乗ります乗ります。おねげぇします。
みんな一緒になんてワガママ言っていたら、、、
みんな一緒に翌日の橘丸になっちゃいますよ。
とにかく、カミさんとマナムスメを乗せる事にいたしました。
金網越しに去っていく、カミさんとマナムスメ。(↓の写真)
写真右端の二人がソレです。
長男坊、、、トォチャンと二人で頑張ろうな!!
画像

第一便と第二便のキャン待ちを申し込んでいた我が家は、、、
ソレの対象を第二便と第三便に変更しえもらいました。
それにしても、、二人だけとは言え、よくぞ乗れたものでした。
ターミナルでごった返していた中には、見送りの人も少なからず居た訳ですね。
しかし、、、
この便に乗れたキャン待ち客は、カミさんとマナムスメの二人だけ。
そして乗れなかったのは、ワタクシと長男坊の二人だけみたいなんです。
だって、他にキャン待ちっぽい客の姿は見当たらず、ターミナルはカラッポになっちゃいましたもの。
↓の写真は、滑走路に向かう飛行機をジィィィっと見守る長男坊。
後頭部に哀愁が漂っています。
画像

20人からいるハズだったキャン待ち客は、どこに消えてしまったのでしょうか。
おそらく、、、
事前に予約のキャンセルが入った分は、キャン待ちを申し込んだ順に電話で「乗れます」と告げられ、、、、
予約をしたまま現れなかった客の分は、空港に詰めていた我々に回ってきたのでしょう。
だって、いくら申し込み順が早くても、フライト30分前になってから「今から来い」と言われたってムリでしょうから。
なるほど、コレがレンタカー屋のオカミの言うところの
「来たもの勝ち」な訳ですね。
殆どのキャン待ち客は、空港に来る事すら諦めてしまったに違いありません。
↓の写真は、離陸していくカミさんとマナムスメを見送る長男坊。
おいおい、なんだか希望が出てきましたですぞよ。
画像 画像

案外と簡単に第二便に乗れそうな気がして、、、、
余裕をコイて、空港から1キロほどのところにある釜方海岸なんぞに出向いてみました。(↓の写真)
ココは、うまくするとウミガメを見る事が出来るんですって。
しかし、、、結局カメには出会えず、、、、
それは、我が家の運が尽きた事の前触れだったのかもしれません。
第二便・・・・・キャンセルはゼロ。。。。
オモテムキはそうですが、、、、
どうやら係りのニィチャンが、空いた分に知り合い家族をネジ込んだみたいです。
さりげなく、そのような会話が聞こえてきましたですもの。
くくくくく。。。
ま、まあ、ある意味コレは離島のオキテ。。
我が家のカミさんとマナムスメも、波照間島で似たような恩恵に恵まれていますもの。
なので、あえてモンクは言いません。
スゴスゴと、キャン待ち対象を第三便と第四便に変更するだけです。
画像

こうなってくると、、、続く第三便(15:00発)に乗れるかどうかがアヤシくなってきました。。
すでにヒルメシ時ながら、空港近くのそば処 彦七に向かう気にもならず、、、 
阿古のスーパーで非常用に買ったロールカステラのようなモノをほおばるワタクシと長男坊。
欠航続きで、パン類の在庫も乏しかったんです。
ちなみに、空港ターミナルには売店はありません。

そして、運命の14:30。。。いよいよ第三便のキャン待ち当選者の発表です。
長男坊に
「係員に、哀願のマナザシを送れ!」
などと命令しつつ、ハラハラと待っていると、、、、
「キャンセル待ちの▲△さぁん!」
げ! 我が家ではありません。
しかし、、その▲△なる人物は現れず、、、そのまま権利を失いました。
長男坊! もっと哀願の視線を!
「キャンセル待ちの■□さぁん!」
げげげ、またダメだ!
やっぱり、マナムスメを残しておくべきだったのでしょうか。。

こうなったら、クレイマー席を。。。。
概ね多くの交通機関は、そのようなウザい客を押し込めちゃう席を、ギリギリまで空けてあるのだとか。
(単なる、都市伝説かもしれません)
ところが、その必要はありませんでした。
アリガタい事に、■□なる人物も姿を見せないのです。
「来るな来るな!」「くるな!くるなぁ! って、どういう意味?」
長男坊と口々に小声で念じていると、、、、
係員の一人がターミナルの外にまで出て■□さんの不在を確認し、、、
「キャンセル待ちの○×さぁぁぁん!」
き、きたぁ!!! ソレは我が家だぁ!!
思わず、長男坊とガッツポーズです。(↓の写真)
画像

こうして、5時間半の滞在で、三宅空港を後にする事ができました。
朝、民宿を出発する際、宿の主人やヨットのキャプテンらに
「どうせ(キャンセル待ちに失敗して)戻ってきますから」
そんな挨拶をし、、、そして、実際にそのような結果になるだろうとも考えていたんです。
それだけに、ちょっと中途半端なキモチで帰る事になりつつ、、、、、
で、でも、やっぱり帰れるのはアリガタいですよ。
三宅島での日々とは正反対の、ツマラない現実社会が待ってくれているんですから。
ああ、感謝感謝。トホホ。

ここ3日間ほど
「いつになったら帰れるのだ!」
そんな思いがドタマから離れませんでしたが、、、
今から思えば、なんて甘っちょろい苦悩だったのでしょう。
全島避難中だった頃の三宅島の人々は、ソレが4年半も続いたのですぞよ。
画像

ブラボー三宅島【10】三宅島の民宿 に戻る
ブラボー三宅島【1】調布飛行場に戻る

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 5
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
驚いた
面白い

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
留守番旅行記・北海道【2014】札幌ステイ編
昨年の北海道1周に引き続き、、、、 今年の盆休みも北海道を目指したカミさん、、、、とマナムスメ。 例によって、カミさんから送られてくる写メを頼りに、、、 留守番のオトォチャンが勝手に綴る旅行記です。 長男坊は、、、別のキャンプにお出かけ。。 お留守番はワタクシだけなのです。。寂しいなぁ。 ...続きを見る
放浪者の平日
2014/08/25 13:35

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
離島に行くのも大変なもんですね〜
行きはヨイヨイ帰りは…
何とか帰還できてよかったですね〜
ズル休みもできたし♪
さよなら麺類
2014/08/23 21:56
さよなら麺類さん、コメントありがとうございます。

確かに、コレは離島のサダメです。
逆に、上陸が叶わなかったケースもありますし。。
ズル休みは、、、、イロイロとヤバかったです。。
おぎひま
2014/08/24 07:20
なんだかんだとドタバタしながらも意外にすんなり帰る事が出来たりして、なんともいえない気持ちが交錯しますね。。。
それにしてもこの時期は天候が悪くて残念でした。

でも、無事に帰って来られて良かったです^^
まー
2014/08/28 16:59
まーさん、コメントありがとうございます。

おかげさまで、どうにか。。。
切羽詰っていたカミさんは、マナムスメを実家に預けて調布飛行場からカイシャに直行。。。
マナムスメや荷物類は、ワタクシが回収して帰る事に。。
全て、台風11号さまのおかげです。
おぎひま
2014/08/29 10:27

コメントする help

ニックネーム
本 文
ブラボー三宅島【最終回】三宅島脱出作戦 放浪者の平日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる